高大接続コア?センターは, 2024年度のリーディングセミナーを2024年7月,8月と 2025年3月に2回の計4回実施しました。各回,対面とオンラインのハイブリットで行い,計22名の高校生が受講しました。
本セミナーは,高校生向けに書かれた,または高校生にも考えて欲しい近年話題になっている新書や文庫を1冊取り上げ,大学のゼミナール式の授業のスタイルで,受講者間で読書体験を共有する目的で実施したものです。
受講者らは,事前に指定の書籍を読み,著者の狙い,分からなかった点などの課題に取り組んだ上で,当日,意見交換と紹介文の作成に取り組みました。紹介文は,前半の意見交換で出た意見を踏まえ,どんな人に向いているのだろうかと想像しながら,また,どう表現すればこの本の良さが伝わるかを考えながら作成しました?高校の教員からの助言を紹介文作成に生かしている受講生もいました。
受講者らからは,「自分一人では思い至らなかったような視点や疑問点などを聞くことができた」,「みんなの前で自分の意見を発表するのは勇気がいるけど,こうして話す機会を何回も設けてもらうことは自信にもつながり,今まで気づかなかった視点も共有することができ,本当にありがたい体験だった」,「実際に大学内でセミナーを受けることができ,大学生活を想像するきっかけとなった。自分自身の勉強のモチベーションが向上し,金沢大学に行きたいという気持ちがいっそう強くなった。また,受験期には本を読む機会が減ってしまうため,自分の視野を広げることができて,とても充実した時間となった」などの感想が寄せられました。
2024年度の各回の課題書籍
第10回(2024年7月30日)『コーヒーで読み解くSDGs』Jose. 川島良彰?池本幸生? 山下加夏著
第11回(2024年8月? 6日)『悪口ってなんだろう』和泉悠著
第12回(2025年3月16日)『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』小野寺拓也?田野大輔著
第13回(2025年3月31日)『生物を分けると世界が分かる』岡西政典著
受講者が合作した紹介文はコチラからご覧いただけます。
本セミナーは,KUGS高大接続プログラムLiveセミナーとして開かれました。
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全体の様子
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ハイブリッドでコミュニケーション
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紹介文について意見交換
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それぞれの視点で議論しながら紹介文を作成